LAXICインターンシップ生企画「働く女性に疑問をぶつけてみよう!」(イベントレポート)

2018年9月14日(金)、津田塾大学小平キャンパスにて「働く女性に疑問をぶつけてみよう!」が開催されました。

今回のイベントは株式会社ノヴィータでのインターンシップの一貫としてインターンシップ生が企画したものです。就職について仕事について、そして10年後、20年後の女性の人生について、学生が考えるきっかけにしたいという思いで企画したもので、社会に出て活躍している人生の先輩から話を聞き、学生がロールモデルとして参考にすることや、選択肢を増やすことにつながってほしいと考えました。

イベントを開催するにあたって異なる視点で話を聞きたいと思い、社長、フリーランス、会社員の3人の方をゲストとしてお招きしました。インターンシップ生のファシリテーションのもと、様々なお話していただきました。

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<パネリスト>

●三好怜子さん(LAXIC運営会社株式会社ノヴィータ社長)

大学時代に100人の経営者と会う機会があり、経営者という働き方に興味を持った。ノヴィータの創業メンバーで、取締役を経て現在は代表取締役。

●齋藤有子さん(フリーランス)

会社員として就職後、社会人と両立して大学院に通い、のちにフリーランスとして独立。現在はLAXICの事業責任者。

●三井瀬里奈さん(会社員)

新卒で証券会社に就職。2017年からはコンサルティング会社にて人材に関わる課題解決支援を行う。

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第一部 就職活動について

就職活動は大学生の私達にとって人生の試練の一つです。そんな就職活動を目前に控えた多くの学生が就職活動に不安を感じていると思います。

就職のために何をすべきなのか、やって見たいと思う仕事をどうやって見つければ良いのか、どんな人を人事側は採用したいかなど、気になること沢山ありますよね。

そんな疑問と不安を持つ学生に向けてゲスト3人の方々からお話を聞いていきました。

Q:就職活動時、なぜその道に進んだのか

三好さん:私は大学生の時ベンチャー企業でインターンをしており、経営者にインタビューをする機会をいただき、自分たちで良いと思うものを考え、サービス化し、発信していくのはとてもやりがいがありそうだな、と感じました。また、起業したみなさんにお会いした時、みなさんがキラキラしているなと学生の私には感じて、楽しそうだな、私もこうなりたいなという単純な思いからこのような道に進みました。

三井さん:私も学生時代に証券会社や金融の情報を配信する会社でインターンをしていたことがあり、メインは金融と、他にも商社等いろんな会社にESを出していて、その中で内定をもらった大手証券会社に入りました。

インターン生:金融の魅力というのはどのような点だと思っていますか?

三井さん:金融と一言で言っても銀行だったり、証券会社だったり様々な関わり方があると思うのですが、私が入社した証券会社ではグローバルで株式の取引等をしていたので、その中で、海外の方と仕事ができるチャンスがあったり、日々取引が発生しているものに対する躍動感を近くで見られるチャンスがあった点が面白かったと思います。

齋藤さん:私は二人は全然と違ってインターンもしてなかったんですが、大企業だけを受けてました。その中で受けたところから内定をもらって行きました。その企業で法務部採用だと言われ、自分が法学部だったことから法律を極めるのも良いなという気持ちもありました。

Q:学生時代はどんな学生だったか

学生時代に就職のためにしていたこと、やるべきこと

三好さん:学生時代は社会に出るまでにイメージを描くための機会だと思っているので、もし社会に出るイメージがついていない方は社会に触れる機会を増やすことが大事だと思います。私は何が向いてるのか自分一人では分からなったので、色々な人に会って見つけていきました。社会人の方に「人と話すのが好きなんだね、営業とか向いてるんじゃない?」などとアドバイスをいただいて、自分の得意なことを教えていただきました。社会人の方と接する時にメールのマナーなども教えていただけたのも良かったですね。自分が得た経験からは学生のうちにアルバイトやインターンに積極的に参加することをお勧めします。

三井さん:私は大学時代、アルバイトやインターン、またバックパッカーで海外に行ったりしていました。社会人の方と接する中で自分がどのような人間かを内省する機会をいただけたので、学生時代から社会に出て色々な経験をしてみるのはお勧めです。

人生観が変わったなと感じたのは留学ですね。本当は大学3年生の時に行きたかったのですが、大学の交換留学制度で応募した結果行くことができず、もう一度大学4年生の時に応募しました。留学期間は1年間だったので、大学4年生で留学に行くと大学5年生までかかってしまうのですが、それでも行きたいと思っていました。英語は全然できなかったのですが、4年生の夏にとても勉強して行く機会を得ました。ドメスティックな学生だった私にとっては見方がかなり変わりましたね。仕事で海外の方と関わる機会があるのですが、英語でコミュニケーションしなければならないシュチュエーションでも、留学に行った経験があるからこそ物怖じせずに対応することができているのではないかなと感じています。留学というのは色々な国から来ている学生の中で自分の意見を表現したり、周りの意見を聞きながらまとめることをやらなくてはいけないので、もし海外の方と一緒にお仕事したいと思っている方がいらっしゃるのであれば、早いうちから、自らそのような場面に身を置くのが良いのかなと思います。

齋藤さん:大学生時代は社会人の方や他大の方含め多くの人には会っていました。アルバイトはあまりしたいと思わずほとんでしていませんでしたが、法律の勉強になるかなと唯一法律事務所でアルバイトをしていました。

私の就活の時は就職氷河期で、就職塾や就職本が流行り、「エントリーシートはこういう風に書け」「面接はこういう質問を聞かれるからこういう風に答えろ!」など書いてあるのですが、それに流されてしまいました。結果、中々内定がもらえず、やけになってしまい、結局面接で本音を言うと内定をもらえたりもしました。人事の方は形を作っているかどうかも見抜いてしまうので、その人らしさが出た方がうまく行くのかなと感じました

Q:ズバリ、どのような人を採用したいか

三好さん:基本的に、20歳くらいからスキルは変わりますが、性格はそんな変わらないものです。なので面接ではその人の性格について知りたいですね。

私たちの会社では忍耐力も必要なので、課題を目の前にした時それを乗り越えて来たのか、挫折を経験をしているのかを見ています。挫折をした時に逃げるのではなく、どのように解決したのかを聞いてますね。あとは、面接していて、形をつくって回答しているなと感じた人には、違う角度から質問してどう言う反応をするのか、いわゆる応用力があるかどうかも見ています

三井さん:私も人事の採用担当だったことがあるのですが、三好さんがおっしゃってることに近くて物事を最後までやり遂げられるかは重要だと思います。また、「もっとこうやったほうがいいよ」とフィードバックを受けた時、「それは、できないです」と頭ごなしに言う人よりも、一旦前向きに「そういうやり方もあったのか」と咀嚼できる人と一緒に働きたいなと思います。社会人になると一人では判断できないことや、実行できないことばかりで、だからこそ周りの意見も取り入れながら物事を進められるということは大事なことだと思います。

齋藤さん:私は優秀な人が良いと前に答えました。1を言って10わかるような人が良いですね。また、笑顔は大事だと思います。むすっとしてるよりは笑顔のほうが良いです。

第二部 仕事について

続いて行われた第二部では「仕事」をテーマに、社会人として働くゲストの3名に、今の仕事を選んだ理由や、仕事をする上で大切にしていること、プライベートとの両立の仕方、そしてこれまでに経験した困難とその乗り越え方などの質問ついてインタビューを進めていきました。大企業で学んだ大企業たる所以、一緒に仕事をする人との付き合い方、楽しんで仕事することの大切さなど、現場で働く女性ならではの、深くて濃いリアルな意見に、参加者の学生さんたちも思わず聴き入っている様子でした。

Q:仕事をする上で大切にしていること

三好さん:いくつかあるのですが、一人で仕事をすることってそんなになくて、誰かと協力してやることがほとんどなんです。そんなときに関わっている皆が楽しく仕事できている状態を作りたいので、人にお願いしてやってもらうことなどはなるべく早くお願いすることを気をつけています。人ぞれぞれのペースがあるので、自分がやる仕事は最後に回しています。私は、今2歳9か月の子どもがいるんですけど、やっぱり使える時間が独身時代より減ったので、そのような状況の中で時間を効率的に使うためには、協力体制を作らないと物理的に難しいんです。あと、私は立場上、決裁をすることも多いので、メンバーからの質問や依頼はどんなに忙しくてもこちらも可能な限り即座に時間を作るよう意識しています。そうすれば、逆にこちらがお願いするときもしやすいんです。持ちつ持たれつの関係を築き、なるべくスムーズに双方が仕事できるようなコミュニケ―ションを意識しています。

三井さん:最近心掛けているのは、「自分今楽しめてるかな」ということを確認することです。というのも前職での経験が関係していています。

みなさんでもアルバイトしているとき等、何も考えずただひたすら自分の心を押し殺して作業してるような時間はないですか? やらなければいけないことをとにかくお金稼ぐためだけにやるとか、そういう感覚ってありますよね? 振り返ると、以前私もそのような状況に陥っていたことがあります。でもそれって辛いので、結局続かないなと。

だからこそ、今は、「仕事をひとつひとつを楽しめてやれてるかな、自分の価値観や感覚に合ってるかな」という確認作業をするようにしています。

齋藤さん:私の場合は特にフリーランスなので、仕事を自分で選ぶ必要があります。なので、「本当にやりたいかどうか・楽しいか」という軸はすごくあると思います。「なんでこれやるんだろう」という淡々とする仕事だったら、「なんでフリーランスなったんだっけ」と結局自分を振り返ることになるんです。

Q:子育てなども含めたプライベートの時間との両立

三好さん:私は結婚後も子どもを産むまでは、ハードワークでした。いつか子どもを産みたいとは思っていたので、「今このままの仕事のやり方だったら子ども生めないので、少しずつ仕事を整理して分担していかなきゃいけない」と思っていました。うちの会社も女性が半数以上ですし若い女性も多いので、管理職についてからは、少しずつ制度を見直していきました。

基本的に仕事が好きなので、仕事のことは四六時中考えてられるのですが、子どもも最近知恵がついてきてて、子どもと過ごす時間は一人の人間としてしっかり向き合いたいと思ってます。なので、どうしても仕事をしなければいけないときは、子供にもきちんと伝えるようにしています。

正直私の中では、オンオフはあまりなくて、むしろずっと自然体のまま、オン、という感覚です。

人間、みんな平等に1日は24時間しかないので、その時間をいかに有意義に使うかが大切だと思います。

三井さん:子育てしていても働き続けられるかを重要視されてる学生の方も多いのではないかと思いますが、最近は、大企業では、比較的子育てしながら働いてる女性は増えている気がしていますし、制度や意識も少しずつ整ってきていると感じます。ただ個人的に思うのは、20代のうちから子育てしやすいという条件だけで会社を選ぶのはリスクが高いのではないかなと思います。なぜなら、環境変化の激しい今の時代、その会社がこの先、確実にずっと存在し続けるわけではないと思うからです。働きやすさだけを期待して、しっかりとスキルや経験を身に付けないまま、40代になりいきなり会社がなくなってしまったときに困る気がしています。

逆に言うと、子どもがいない間のほうが自分の時間がとれるからこそ、働く時間も確保できるじゃないですか。その時にあえて厳しい環境や経験が身につく場に身をおき、自分自身の足で生きていけるようなキャリアの基盤をつくっておくというのも一つの考え方だと思います。

齋藤さん:私は息子が2人いるんですけど、なるべく夜は仕事しない、パソコンは開かない、と決めています

私も子どもが生まれるまでは、よく終電まで働いていました。がむしゃらに働いてみると、大体自分はこういうことが得意、不得意であるとか、こういう働き方が向いている、とか、いろいろわかってくるんです。子どもを産んで、仕事もしたいときは、自分が両立できるやり方に変えればいいと思います。

イベント中特に印象的だったのは、仕事とプライベートの両立に関しての解答です。10年後、20年後にも、選んだ会社が必ず存在している、という保証は100ない。だから、どんな状況で生き抜けるように、若いころから場数を踏み、責任ある仕事にも積極的に取り組むこと。技術を身に着けて自分のスキルを少しでも磨いておくこと。勇気を出して自分を高める状況に身を置くこと。それが最も合理的で良いキャリアの積み方なのではないか――。

鋭くも堅実なこの意見には、参加者の学生さんの多くの方がはっとさせられた様子で、記者自身も女性が社会で生き抜くことの「現実」を感じ、他人事ではないのだという感覚を覚えました。変化の絶えない社会の中で、あなたの望む働き方、最良の生き方とはどんなものなのでしょうか。いわば「人生の課題」ともいえること問いを、学生の今この瞬間に考えることのできる私たちは、本当に良い機会を得ることができました。

気づけば窓の外はすっかり暗くなり、あっという間に終了時刻。ゲストの3名の方々は社長、会社員、フリーランスとそれぞれ立場は異なれど、社会で働く女性の先輩として、明るくも真剣に学生の質問に答えてくださり、時間がたてばたつほど議論は白熱してゆきました。知識と同じくらいの勇気をもらうことができたこの時間を、参加者である学生さん一人ひとりの将来に少しでも繋がり世界が広がることを祈るばかりです。

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Source: ハフィントンポスト