杉田水脈議員の辞職を求める抗議運動に約5000人。「人権無視する議員はいらない」と声が上がった

杉田水脈衆院議員に対する抗議活動が続いた=東京都千代田区の自民党本部前、7月27日

自民党の杉田水脈衆院議員が、月刊誌で性的少数者(LGBTなど)に対し「生産性がない」などといった差別的な文章を寄稿した問題をめぐり、7月27日、杉田議員の辞職を求める抗議活動が自民党本部前で行われた。LGBT法連合会の事務局は、抗議には約5000人が参加したと発表した。

今回の抗議活動には、LGBTについて国内で最大級のイベントを主催する「東京レインボープライド」も加わった。東京レインボープライドは、「特定の政党に偏ることなく、各政党横並びでの関係づくりに努めて」いるといい、こうした抗議活動などに参加することは珍しかった。

しかし今回は「『Pride』という歴史的にも重みのある言葉を冠する団体であるならば、ここで抗議の声をあげなければ、その存在価値を見失うのではないか。そんな怒りや危機感から、今回、このような形で抗議行動をすることにしました」と共同代表の山縣真矢さんは言う。

参加者は、午後7時の開始から、杉田議員に対し「人権無視する議員は辞めろ」「差別をするな」などと一斉にコール。また、性的少数者の当事者団体や、LGBT自治体議員連盟の議員などがマイクを握り、リレートークをした。

当事者たちがマイクを握り思いを訴えた=東京都千代田区の自民党本部前、7月27日

トークでは、LGBT法連合会・共同代表である原ミナ汰さんが「向けられる暴言は、顔に唾を吐かれていることに等しい。私はいつかはやむだろうと、黙ってその唾を何度も拭ってきた。だけど、暴言はボディーブローなんです。だんだん効いてくる。だから、こうやって唾を吐きかけてくる人に、『やめてください!』と言いに行かないといけないんだ」「敬意を払ってほしい」と訴えた。

また、連合会の山下昴さんは、杉田議員の寄稿文にある「LGBTだからといって、実際そんなに差別されているものでしょうか」という文言について抗議をした。

「20代の当事者の立場から話したい。異性を好きになることが当たり前だと思いこまされていた僕は、(同性を好きだということは)人に言っちゃいけないことだと、心を閉ざすようになった。友達にも家族にも、仮面を被り、自分を偽り、壁を一つ隔てたようななかで、孤独感に苛まれるようになった。自分は自分のままで生きていけるのか。僕のこの苦しみを分かってくれる人はいるのか。あの言葉に、絶望と怒りを覚えた」

そしてLGBTなどの子どもたちに対して「私たちは、こんな思いを子どもたちにさせていいのか。差別はいまだ、根強くあります。差別に悩み苦しむ人がいると、分かってきた段階だ。それをあたかも差別はないなどと発言する。そんなことを政治家がやってのける。それを許す社会であっては絶対にならない。一人一人の苦しみを受け止めて、1日でも早くこの差別をなくすための責任を果たして。私たちは自民党を見ています」と声を枯らした。

抗議活動にはうちわやプラカードを持った人々が集まった=東京都千代田区の自民党本部前、7月27日

LGBT自治体議員連盟の声明文を自民党本部へ

この抗議活動では、人権擁護のための条例制定や施策の推進などに取り組む、LGBT自治体議員連盟も参加。議員らは安倍晋三総裁に宛てた抗議声明を渡すために、自民党本部へ向かった。

だが、自民党本部への立ち入りを拒否されたため、警備員に託したという。

声明文では、杉田議員の寄稿文について「事実誤認と偏見に基づいて」いると抗議。全国の地方議員が党派を超えて支援や制度設計を始め、LGBTに関する請願・陳情が可決される動きが出ている中での発言は、「自治体の動きを否定するばかりでなく、根強いLGBTへの差別や偏見を助長するとともに、子どもを産まない人、産めない人、障がいや病気などによって経済的な自立が難しい人をも否定するもの」で、「決して許されるものではありません」とした。

杉田議員の寄稿文とは

杉田議員は「新潮45」8月号に、「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題した文章を寄稿。LGBTのカップルに対し「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」などと記し、「税金を投入することがいいのかどうか」と主張。事実誤認の指摘や、差別的だという批判が相次ぎ、物議を醸している

https://platform.twitter.com/widgets.js

Source: ハフィントンポスト